身体化現象のメカニズムが分かると、性機能回復と性機能障害の治療のメカニズムも理解できます。

人間は体と心がつながっていて心エネルギーは体と心に作用します。それで、身体に問題が生じると、身体の問題が心理に影響を与えて心理にも問題が発生します。これを「心理化現象」と言います。

この心理化現象は、例えば身体疾病、手術後遺症、身体障害などによって現れる心理問題です。

また、心理に問題が生じると心理問題が身体に影響を与えて身体の問題が発生しますが、これを「身体化現象」と言います。この身体化現象は、身体に特定の疾病があるわけではありませんが、病症が現れ原因不明の神経性と診断されますが、これは心理問題が身体に影響を与えたからです。

身体の問題は物理的に分析が可能なので容易に見つけることができますが、心理は見えない抽象的なものなので、問題を容易に見つけることができません。これにより、身体の問題を探すことは簡単ですが、心理の問題はよく分からないまま生きていくことになります。

性機能障害の場合は、心理の問題が身体に影響を与えて身体の機能に問題が発生する現象であり「身体化現象」と同じ原理です。医学的に身体の問題をいくら探そうとしてもこれといった問題を見つけることができない場合がほとんどです。

したがって、身体化現象の一つである性機能障害の治療を考えるときに、性機能障害を治療するためには必ずストレスを除去しなければなりません。ストレスが除去されると、健康な心エネルギーが生成され、この心エネルギーが身体に影響を与えて身体の機能が回復され、性機能障害が治療されるのです。

ストレスを除去しないまま身体の性機能だけを回復させる治療法は、ストレスは更に大きくなり、時間が経つと再び性機能障害が再発します。つまり、性機能障害が治療されたかのように見えますが、一時的な効果にすぎず、根本的な原因であるストレスは除去されずにむしろ大きくなって、再び性機能障害が発生するしかないのです。したがって従来の治療法では性機能障害を一時的に改善、または治療されたかのような効果はありますが、その効果は持続されることはありません。

また、正反対の現象が現れることも多くあります。

ストレスを除去していない状態で身体の性機能障害を治療すると、性機能障害が一時的に回復したように見えますが、実際はストレスはより大きくなります。この時、ストレスが大きくなるにつれて、身体の強力な快楽が得られる刺激を求めて心理障害が発生します。

心理障害が発生すると、ストレスは極度に拒み快楽のみを追求する心理に変わります。すると、ストレスが発生する度にセックスの快楽をとおしてストレスを除去しようとするため男性はセックスの快楽をとても重要視するようになり、快楽だけを追求するようになるのです。

このような現象は、ストレスを除去できない状態で身体に快楽的刺激が加わった時に多く発生します。

このように従来の治療法である身体の性器に直接的な刺激を与える方法、手術法、薬物法などは性機能障害を一時的に改善させる効果があるだけで、かえって心理障害を発生させる非常に危険な副作用が伴うということを知る必要があります。

「角を矯めて牛を殺す」結果になってはなりません。

ストレスを除去して性傷を治療したあと、心エネルギーを生成することで身体の機能を回復させるときに、性機能障害が治療されるということを忘れないでください。これが性機能障害を根本を治療できる唯一の方法であり、それがジェスセラピーです。